6月の東京同窓会の時にいただいた宿題が、先日何とか終わりました。
同窓会に参加されていた渡辺裕美(旧姓石川裕美さん)から、「3年生の時の担任だった池田健三先生に連絡を取りたいが,消息が分からず連絡できず困っている。何とか調べる方法はないでしょうか。 」という相談を受け、「分かるかどうか分かりませんが、時間があるときに調べてみましょう。 」と約束しました。
卒業生名簿や卒業アルバムには恩師の連絡先までは掲載されておらず、事務室に残る資料も探しましたが、出てきませんでした。そこで、大口高校の後に勤務した学校を追っていき、最後は国分高校で定年を迎えられたことが分かりました。その後も非常勤講師をされ、76歳になられた現在も週に2日霧島高校で国語を教えているとのことでした。
私の方で池田先生に連絡を取って事情をお伝えして,電話番号を教えてもいいという許可をもらい、渡辺さんに報告しました。数日後、「卒業以来何十年ぶりに恩師とお話ししました。クラスの皆も喜んでいました。 」とのお礼のメールをいただきました。
それが8月末のことでしたので、夏休みの宿題を終えたような気分になりました。
さて、夏休みの思い出といえば、イギリス旅行です。観光旅行ではありません。
19世紀における日英関係史について講演をしてきました。外務省が日本と日本文化を紹介するために設置した「ジャパンハウスロンドン」から依頼があり、あまり気は進みませんが引き受けました。
なぜ、田舎の高校の校長に白羽の矢が立ったかと言えば、今年が薩摩藩英国留学生派遣160周年ということで、その記念事業のハイライトに講演会が位置付けられたため,その分野の専門の研究者ということで私が選ばれた次第です。
生徒にはいつも「どんどん世界に飛び出せ」とか、「何事もチャンスと思って前向きに取り組め」などと言っている手前、校長自身が逃げ出すわけにいかず引き受けた次第です。
結果的には大きな反響があり、YouTubeで全世界に配信され、鹿児島では南日本新聞に大きく掲載されました。 「大口高校校長」と出たので高校のPRにもなるとすれば、望外の喜びです。
◆南日本新聞掲載記事

◆ジャパンハウスロンドンホームページ

◆鹿児島県ホームページ

長くなりましたが,本題は学校だより「茜雲」9月号を発行しました。
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“一人の生徒を粗末に扱うとき,教育はその光を失う”
鹿児島県立大口高等学校
校長 吉満 庄司
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